第一章 仕事女

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 「お客様、何名様でしょう か?」  キャンディは、彼女にそう聞くと、彼女は、  「一人です」  と、見ればわかるじゃないですか、と言わんばかりの口調でいいました。  「一人ですね?それでは、こちらへどうぞ」  キャンディはそういうと、彼女の持っているノートパソコンを受け取ろうと、手を伸ばしました。  が、彼女は、キャンディの手をひょいと退けると、いきなり怒鳴りつけました。  「大事な書類がいっぱい入っているの。気安く触らないでくれないかしら。まあ、あなたが1000万円で弁償してくれるって言うんだったら、無理にとは言わないけど」  その言葉を聞いたキャンディ は、腹立たしく思いました。  が、お客様の前では失礼だと思って、顔には出しませんでした。  そして彼女はゆっくりと彼女の前に歩み寄ると、彼女をテーブル席へと案内しました。
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