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彼女をテーブル席に案内した
後、キャンディは店の奥へと消えていきました。
その間、彼女は、ノートパソコンを机の上に置いて、仕事を始めているようです。
2
「あきれた。こんな時でも仕
事?嫌だわ、ああ言う性格」
キャンディは、彼女のそういう行動に、ついつい、文句を言っていました。
「キャンディ、怒らない、怒らない」
「だって、トーマス」
「さ、仕事」
トーマスはキャンディの言葉を気にせず、ゆっくりと、彼女の前に歩み寄りました。
「お客様」
トーマスがやってきたことに、女は驚いている様子でした。
が、今は仕事が優先だと思い直し、耳だけをトーマスの方に向けて言いいました。
「あなた、いくつ?」
「3、31」
「31?私よりも三歳も下ってこと?」
彼女は激怒していました。思わず、頭を下げまくるトーマス。その真剣さは、女に伝わったようです。
「いいわ。紅茶を一杯、頂けるかしら」
「かしこまりました」
トーマスはそういうと、店の奥へと消えていきました。
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