お姉ちゃん時々ツンデレ娘

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俺がその後も絢子先輩と瑞希姉さんという共通の話題で盛り上がっているとなにか体がビクッとなった。 その原因を確かめるために辺りを見てみると俺に向かって物凄い殺気を放っている茉莉の姿が… 「ま、茉莉どうした?」 「どうした?じゃないわよ!!私を無理やり連れてきたくせになにほっといてるのよ!」 「あらあら…無理やりだなんて弟君もなかなかやるのね!」 「茉莉、本当にごめん!そして、絢子先輩は顔を赤らめながら変な勘違いしないで下さい!」 こういっちゃ悪いがちょっとめんどくさいこの2人を宥めていると俺の瑞希姉さんレーダーが反応した。 「瑞希姉さんが来る…」 「「えっ!!」」 2人の声が重なった。それとほぼ同時に教室のドアが開き、そこには瑞希姉さんがいた。 瑞希姉さんは一瞬俺達の方に目を向けるが無言で自分の席に座った。 絢子先輩と茉莉は驚いた顔をしている。 「なんでお姉さんが来るってわかったの?まさか匂いとか言わないわよね…ってもしかしてあんた普段も私の匂い嗅いでハァハァ言ってたのね…ふざけんじゃないわよ~!」 「まぁ、とりあえず落ち着け。あと決して匂いではない、そこは否定させてもらう。ただ単に気配を感じるだけだ!」
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