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「よし逃げろ!!」
小声で叫ぶ。
雅樹は左方向に逃げた。
俺も右方向に逃げた………………………が。
ズルッ!!! ドテ!!
運命が偶然か必然か。
あろうことか俺は昨日の雨でぬかるんだ土の上で滑ってしまい、漫画のように思いっ切り転んでしまった。
「なぁっ…いってぇぇーー!!!!!!!」
つい大声を出してしまった。
反射的に雅樹の逃げた左方向を向く。気づかなかったけど左はすぐに曲がり角があった。
雅樹はすぐに曲がって逃げてしまっただろう。
「…!!」
ガチャ!
ドアが開いた。
ヤバい!!見つかったぁ!!!
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