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男は勢い良く外へ飛び出し、斗哉と香子もそれに続く。
「うわぁ…」
香子は、目の前に広がった風景に、思わず感嘆の声を漏らした。
違う。
ここは、私の知っている世界じゃない…。
不思議な外壁の民家。
村の外に広がる自然。
見た事のない奇妙な動物もいる。
それに、空気が違う、と思った。
よくわからないけど…肌に触れる感覚なんだろうか?
今まで自分が過ごして来た土地とは明らかに異なっているのだ。
慣れない心地にソワソワしていると、
「あれだ」
呟いた男の声で、遠くの林の方角から、何かが向かってきているのに気が付いた。
え…?
香子と斗哉は、目を凝らした。
あれは…
「沙和!!!!!!」
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