第二章 見知らぬ地で

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パァァァァァン!!!! 大きな爆発音とともに、一瞬眩しい光に目の前がくらんだ。 「な…なんだ!?」 ようやくのことで目を開ける。 そこには… さっきまでとは大きく異なった光景。 男に狙いを定めていたグレーの集団が、一人残らず地面に伏せっていたのだ。 集団は、ピクリとも動かない。 「…え…?」 あまりの急な展開に、三人は動転していた。 男は、ポケットから取り出していた小さな球状の物を握り締めている。指と指の隙間から、消えそうな光が微かに漏れていた。 「…今のは…おっさんがやったのかよ…?」 ゴクリ、と唾を飲んだ。 男は、振り向きざまに、膝から崩れ落ちた。 しばし立ち尽くしていた三人は、我に返って男の元に駆け寄った。 「おい!」 「大丈夫ですか!?」 「…私には厳しかったかな」 と、男は細く笑った。
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