第二章 見知らぬ地で

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時空の歪み…? 三人は、ショーウィンドウに現れた、緑色の光を思い出した。 「君達の住む世界、ディズ。 そしてこの世界、エイノス。 ふたつの別な世界が存在しているんだ。 もしかすると、知られていないだけで、他にも世界は存在するかもしれないけど」 「ディズ…エイノス…」 斗哉は呟いた。 そして少し考えた後に、続けた。 「どうして、あなたはそんなことを知ってるんだ?少なくとも…俺らの世界、あなたの言うディズで、そんなことを知っている人はいないと思うけど」 ややキツい口調で話す。 「話の出所は、わからない。でも、エイノスに伝わる、古来からの伝説なんだ」 「伝説って…」 嘲笑して言った。 「もちろん、伝説を過信している訳じゃない。何かの信者でもあるまいし。ただ、それを立証することが、立て続けに起こっているからさ」 立証、すること…? 「君達のように、異世界から来る人間が、後を絶たないんだよ」 「!!」 ハッとした。 三人は、同じ考えに辿り着いた。 「神隠し事件…!!!」
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