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今、自分が暮らしている世界。
日常。
その日常と、実は極隣り合わせに、非日常は存在する。
例えば、鏡の中に。
例えば、道端のマンホールに。
例えば、今覗く携帯の液晶の向こう側に。
例えばそんな何気ない生活の一片に、非日常への入口があるとしたら、一体どのくらいの人間が、自ら進んで足を踏み入れるだろうか。
もう戻れないかもしれない。
命を落とすかもしれない。
そんな危険があることを知っていながら、
あえて進んで足を踏み入れるとしたら、どんな理由があるだろうか。
何かを手に入れるため?
それとも、何かを手放さないため?
なんにしろ、それが自分にとって大切なものであることは、確かなはずだ。
自分が本当に大切なものとは、一体何だろう。
ほら、よく目を凝らして。
すぐそこに、時空の歪み(ひずみ)は生まれる……。
今こそ、決断を――
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