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二人は帰還してから、特別相談をした訳ではない。
しかし、その選択が当然であるかのように、話は進んで行った。
「次に、あの光…時空の歪みが現れるのはいつなんだ?」
「そこが問題だよね…。エイノスのユラシルさんは、自分の力…空気の流れを読む能力で、歪みが出現する場所と時刻を計算したって言ってたし…」
二人は、再び光の道を進もうとしていた。
「今までの神隠し事件から…パターンが掴めないかな。」
「確かめてみる価値はあるな。よし、調べてみよう。」
光の道…エイノスへ続く道。
香子を、助ける為に。
二人は、道を進む選択をしたのだ。
いや…むしろ二人にとって、それ以外に選択肢などなかったのかもしれない。
眼には、一点の迷いすらなかった。
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