第三章 帰還

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二人は帰還してから、特別相談をした訳ではない。 しかし、その選択が当然であるかのように、話は進んで行った。 「次に、あの光…時空の歪みが現れるのはいつなんだ?」 「そこが問題だよね…。エイノスのユラシルさんは、自分の力…空気の流れを読む能力で、歪みが出現する場所と時刻を計算したって言ってたし…」 二人は、再び光の道を進もうとしていた。 「今までの神隠し事件から…パターンが掴めないかな。」 「確かめてみる価値はあるな。よし、調べてみよう。」 光の道…エイノスへ続く道。 香子を、助ける為に。 二人は、道を進む選択をしたのだ。 いや…むしろ二人にとって、それ以外に選択肢などなかったのかもしれない。 眼には、一点の迷いすらなかった。
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