§ 別れ §

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. 「ごめん。なんて言っていいのかわからないんだけど、俺自分の気持ちがわからなくなったんだ。」 俺は素直に伝えることにした。 けど、やっぱり凜の目を見て伝えることはどうしても出来なかった。 「私を好きかわからなくなったの?」 「…俺から告ったのにな。ごめん。」 「今まで言ってくれたことは嘘だったの?ずっと一緒にいようって、お前は一生俺だけのもんだって、絶対俺が幸せにするって、何度も言ってくれたじゃん!全部嘘だったの!?」 凜が俺の肩を掴んで揺さぶりながら叫ぶ。 俺は、今までの自分と重ねてしまって胸が締め付けられた。 わかるよ。凜の気持ちわかる。俺も今までずっとそんな別ればっかだったから。 俺は心の中でそう思いながら、実際には何も言えなかった。 流されてしまいそうになる自分を必死に抑えて、俺は平静を装いながら答える。 「その時は本気だったよ。けど、今はわからない。」 .
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