§ 別れ §

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. 俺は素直に伝えた。 凜の気持ちに応えられない俺が、唯一凜にしてやれること。 それは自分の気持ちを素直に凜に伝えることだと思った。 「今愬がしようとしてることは、私を傷付けないの?」 凜が俯きながら呟く。 今にも消えそうな声で発せられた言葉に、俺はまた胸が締め付けられた。 「ごめん。本当にごめんな?」 謝ることしかできない俺を見て凜は諦めたのか、泣くことを止めて俺の顔を見つめて言った。 「私のこと、嫌い?」 俺は首を横に振りながら答える。 「嫌いじゃないよ。」 凜は喜ぶと思った。 笑いながら『じゃあ、私頑張るよ?』って、『諦めないから!!』って、勝手にそう思い込んでた。 けど、違った。 .
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