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俺の優しさが凜を傷付けた。
凜の言葉の意味を上手く理解できなくても、それで凜が傷付いてたってことだけは理解出来た。
「凜は、傷付いてたの?」
わかりきってることを聞く俺。
「傷付いてたよ。」
俺の目を真っ直ぐ見ながら答える凜。
「じゃあ、どうしたらよかった?」
涙はまだ溢れてるのに、声も震えて上擦ってるのに、何だか俺が別れを告げられてるみたいだなぁって、冷静に考えてる俺がいた。
「それは私が教えることじゃない。愬が自分で気付かなきゃいけないことだよ。」
なんだろう?
冷静な俺は考える。
「わかんねーよ!!」
興奮してる俺が言う。
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