プロローグ

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僕の名前は星野涼平。一般的な家庭に育った18歳。ちょっと違うのは父が地主だったこと。そして15の春に両親は旅行に行った帰りに事故にあって死んでしまったこと。 僕の家族は2人の姉と2人の妹だけになった。 一番上の姉は星野秋子。アッコ姉は料理もうまく、温厚で美人で所謂大和撫子。非の打ち所のない人だ。 僕たちが今までやってこれたのはアッコ姉のおかげと言っても過言ではない。 二番目の姉は星野小葉乃。コバ姉はバリバリのキャリアウーマン。男勝りな性格で負けず嫌い。彼氏いない歴が年齢とか言ってるけどハーフみたいな顔立ちの美人。 自分にも人にも厳しいから、ヘタレな僕は毎日のようにしぼられてます。 そして一番目の妹、星野斬。ザンはIQ300の天才。13の頃にアメリカの大学を卒業して、今は家で謎の研究をしている。 美人なんだけど性格に難があって……口を大きくしては言えないけれど女王様気質。毎日のようにパシられて、正直泣きたいです。 二番目の妹、星野茉莉菜。まりなはピチピチの女子高生。甘えん坊で、いつも俺の後にひっついてくる。 正直満更じゃない。 学校ではファンクラブがあるほどの美少女で、兄として変な男に引っ掛からないか心配でならない。 そんな僕の家族5人で、3年過ごして来た。 だけど半年前、イギリスに留学してからずっと会っていなくて正直家に帰るのに戸惑いが隠せない。 僕の事を忘れてはいないだろうか……。 そんな不安を胸に、僕は僕の家に帰ってきた。 世界で唯一の僕の家に──。
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