10人が本棚に入れています
本棚に追加
「汚いケド上がって」
櫂に促され、栞はアパートに入った。
「コーヒーでいいかな?」
「お…お構い無く」
栞はその返事だけで精一杯だった。
栞は
「手伝います」
とキッチンへ向かった。
栞がマグカップを用意していると、櫂が後ろから抱き締めてきた。
「櫂さん…」
栞のか細い声。
「栞、付き合ってくれないか?」
栞は言葉を選んでいた。櫂のことは好きだと思う…。
だけど、こんな急展開があっていいのだろうか?
栞がごちゃごちゃ考えていると、櫂が栞の向きを変えて抱き締めてきた。
「栞を守るよ。大切にする。一緒にいたい…付き合ってくれないか?」
栞は考えに考えた。
最初のコメントを投稿しよう!