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ファルディスはまたも驚いた。自分はあの伝説の次元神ファルディオスの生まれ変わりだったからだ。
「父上俺はいつその4つの世界に行かなければならないのですか?」
「それは、明日だ。正確には明日の朝にだか」
「父上もう少し早く言ってほしかったよ」
「ファルディス本当にすまない。なかなか言いだすきっかけがなかったのでな」
王は机に手をつき息子にむかって謝っていた。王とか父親とかじゃなく、今までに言えなかった自分自身に恥じていた。
ファルディスは悩んだ。自分は小さいけどこの国ことや未来を少しは考えていた。そして、彼は結論を出した。
「父上、俺は行くよ。この国や未来ために」
そういうと父は子を抱きしめた。何度も何度も「すまない」と泣きながら。
「ファルディスよく決心してくれましたね。私はあなたがそこまで成長していたことにとても嬉しいですよ」
「は、母上、いつからそこに?」
ファルディスが後ろを振り返ると、母エレンが立っていた。彼女もまた涙を流しながらまだ幼いながらもこの事に決心したことに喜びと悲しみの涙を流していた。
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