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その後、10年の月日が流れた。その間にすくすく育った幼い子が剣の修業をしていた。
「まだまだ、甘いですぞファルディス様」
「うんなこと言ったって勝てるわけないじゃんガルスに」
ガルスはファルディスの剣の師であり、家庭教師でもある。
毎日剣の修業や勉強などをしていた。
「ファルー」
「ファル兄様」
手を振りながら呼んだのはファルディスの幼なじみであり、ガルスの娘ティアナ・ジュウリディスそして、「ファル兄様」と呼んだのは1つ年下の実妹リース・ギルファンヴェルつまりこの国の姫にあたる。
「こらぁ!、ティアナ。何度言ったら分かるだ!ファルディス様といつもいつも呼ぶようにいつも言っているだろう!」
ガルスが怒るように言った。それもそのはず王子と家臣では身分が違うからだ。
「ガルス俺はそんなこと気にならないし、最初の友達であり、幼なじみなんだからさぁ、そんなことでいちいち気にしなくていいよ。それにティナアがファルディス様と呼んだら変な感じがするしね」
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