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「ほうらお父様、ファルだっていいて言ってるじゃあない」
「し、しかしだな」
「だからガルス、俺はそんなこと気にしないからそれより2人ともどうしたの?何か用事でもあるの?」
「あ、そうだった。兄様、お父様が呼んでいましたわ」
リースは笑顔で言った。
「それに今日は兄様のお誕生日だから盛大にやるそうです」
今日はファルディスの誕生日であり運命の日でもある。
「そんじゃあ戻ろおか」
城の中ではファルディスの誕生日とあって準備が着々と行なわれていた。いや国全体で行なわれようとしていた。
「「ファルディス様」」
2人の声の正体は隣国ザウンベール公国の姫ジェスカ・ナリウスとハルハスト帝国の姫ナリヤ・カインである。
「来てくれたんだぁ。ありがとう2人とも」
ファルディスは心から感謝した。2人ともつい最近知りあったばかりだったからだ。
「お久しぶりですジェシカ姉様、ナリヤ姉様」
「久しぶりね、リース」
最初に挨拶したのはジェスカである。
「ティアナも元気」
「元気よ。ナリヤ」
3人はワイワイと喋りだした。
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