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ファルディスの誕生祭は夜遅くまで続けられていた。
そこにファルディスの父親ギルファンベル国王がファルディスのもとへとやって来た。
「ファルディス、後で私の部屋まで来てほしい。お前に大事な話がある」
「わかりました父上」
それだけ言い残すと国王は奥へと消えて行った。
「それじゃみんな行ってくるよ」
「うん、また後でねファル」
ファルディスはティアナ達に別れを告げ、父のいる書斎へと向かった。彼はいろんなことを考えていた。自分がこの国を継げるのか、この国の人々を守っていけるのかいろいろと考えていた。ふと、気がつくと父のいる書斎の前と来ていた。
「なんだか緊張するな」
コンコンとドアをたたくと「入れ」という父親の声が聞こえた。
「父上、話とはなんでしょう?」
王である前に父親である王は真剣な顔をしていた。
「実はお前に大事な話があると言ったな」
「はい」
彼は何事かと思った。父の顔がいままで見たことない真剣な顔をしていたからだ。
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