19 キス以上

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はぁ、と、先生は疲れたようにため息をつき、三歩後ろで腕を組んで私たちを見ている響哉さんに目を移す。 「大人だったら、自重しろ。  次は探してやらねーぞ」 「冷たいんだから、佐伯先生ってば」 響哉さんは冗談めかして肩を竦める。 先生はふぅとため息をついて、今度はその目で私を見る。 そんなに呆れ混じりの顔で見なくたっていいじゃないですかっ。 「花宮も、コイツと付き合うつもりなら、諦めてヤラせてあげれば? どうせいつか結婚するんだろう?」 「……断りますっ」 ああ、もう、絶対にご自分の立場なんて忘れてますよね?
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