2 その男ストーカー?

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訝しげに眉を潜める私を見て、須藤さんはスーツのポケットから携帯電話を取り出した。 「これ、機種変するたびにずっと持ち歩いてるんだよね」 ほら、見てみて?と。 自慢するかのように、彼のシルバーの携帯電話を手渡される。 その画面には。 ……今よりずーっと若い須藤さんの唇に、確かにちゅってしている小さな女の子(推定年齢3歳?)がそこに居た。 「こ、これってっ」 「そう。まだ、若いマーサちゃん」 「いや、まだ若いのは須藤さんで、私はどっちかっていうと幼いって言ったほうが適切じゃないかと……」 「そんな細かいことはどっちだっていいよ。  とにかく、ほら。  これがマーサちゃんのファーストキスってわけ。  どう?  少しは大好きな『キョー兄ちゃん』のこと思い出してくれた?」
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