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「須藤さんは、パパとママのこと、知ってるんですか?」
「ほら、君の両親って学生結婚だったじゃない?
俺、学生時代の友人だから、丁度その頃良く一緒につるんでたんだ。
何でも知ってるよ」
両親のこと、もっと知りたい。
義理の両親に遠慮して、言い出せなかった気持ちが、ぶわぁと私の中に膨らんできた。
と、同時に。
「……須藤さんって、お金持ちなんですよね?」
「そうだね。
今は社長業やってるから、金には苦労しないけど、別に貧乏になったって、マーサちゃん一人くらい養う自信はあるよ?」
形の良い瞳が、優しく笑う。
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