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封の開いてないパジャマに、値札がついたままの下着。
ふっかふかのバスタオル。
「……これって?」
「ん? お気に召さないデザインだった?」
「そうじゃなくてっ」
まさか、私のために買ったってことはないよね……?
「響哉さんってその、彼女とか、娘さんとか、……居たりするんですか?」
私の質問が理解できないのか、響哉さんは二度三度瞬きをして、それからクッと笑い出した。
ひとしきり笑い終えた後、私の傍の壁に手をついて、私を見下ろす。
その眼差しに、どきりと心臓がはねてしまう。
「マーサ、フィアンセっていう意味、分かってる?」
「分かってるけど……」
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