3 同棲の始まり

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「ん?」 と、あげた黒い瞳と、鏡越しに視線が絡んで、何故だか頬が赤らんでしまう。 だいたい、私はパジャマ姿で、響哉さんはシャツ姿っていうのも、こう、なんだかアンバランスでドキドキする。 響哉さんはドライヤーをオフにして、手櫛で私の髪を整えながら余裕のある笑みを浮かべる。 そして、色気と自信に満ち溢れた声で 「だって、マーサはここに来るって俺は信じてたから」 そういうと、逃げる暇も与えないままに、整えたばかりの私の髪の毛。 そう、頭の上にキスを落とした。
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