4 悪夢

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「……どんな、夢を?」 私は首を横に振る。 「覚えてないの」 思い出そうとしても、まるで霞がかったかのように、見えなかった。 残っているのは、震えるほど怖かったという感覚だけ。 「そう」 響哉さんは私の頬を撫で、背中を撫でてくれる。 少しずつ、強張った感覚が溶けていく。 「添い寝してもいいかな?」 低い声に、心臓がどきりと高鳴った。
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