4 悪夢

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「キスとか、し……」 しないよね? って聞く前に、唇がそっと額に触れた。 「いくらでもしてあげるよ」 「……違いますっ。しないでって、言いたくてっ」 思わず声をあげる私を見て、響哉さんは優しく笑った。 「それだけ元気になったら少しは大丈夫、かな。ほら、横になって? 電気は消さないほうが良いのかな?」 「一番小さいのにしても、大丈夫」 響哉さんは即座に蛍光灯の紐を引っ張って、灯りを小さくしてくれた。 「明日、ベッドサイドテーブルとルームライトを買いに行こうね」 溶けそうなほど甘い声で優しく言うと、動揺している私をそっとベッドの上に横にさせてくれた。
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