4 悪夢

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「気になるに決まってるじゃない」 「大丈夫だって。  大丈夫、真朝ちゃんはもう、怖い夢なんて見ないよ。  俺が保証して上げる」 響哉さんは珍しいほど丁寧に私の名を口にした。 掛け布団の上から、リズムをとるようにそっと体を叩いてくれる。 そのリズムに誘われるように、いつしか、眠りに落ちてしまって。 もう、朝まで夢は見なかった。
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