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結局クッキーをかじりながら歩く二人
妹紅
「これ美味しいな」
鋼
「お、
そうか?
囲炉裏でクッキー焼いたの
初めてだったから少し自信なかったんだがな」
妹紅
「…これ囲炉裏で
焼いたのか…?」
鋼
「ワームホールから
電子レンジとか出してもいいんだが
電気は流石にないからさ…
バッテリーじゃ動かんし…」
妹紅
「で、でんしれんじ?
ばってりー?」
鋼
「こっちの話だ
今度慧音先生に聞いてみろ
簡単に言えば電気を使う
日常品みたいなもんだ」
妹紅
「ふ~ん…
お、
そろそろ出口だ」
鋼
「やっと着いたか…
すまんな
妹紅は飛べるのに
付き合ってもらっちまって」
妹紅
「気にしないでよ
迷い込んだ人間を
外に連れ出すときは
いつも徒歩だし」
鋼
「いや、
だが本当に助かったよ
ありがとう」
妹紅
「んじゃ、
気をつけてね」
鋼
「!!そうだ、
妹紅、これ」
ヒュッ
ポスッ
鋼が何かが入った袋を投げる
妹紅
「これは?」
鋼
「余りのクッキーだ
ほんの少しだが、
感謝の気持ちを現したものだと思ってくれや
じゃあな」
妹紅
「…」
ひょい
パクッ
口に入れる
さっきから食べていて思ったのだが、
妹紅
「…甘」
流石にこれを全部は太りそうだ…
慧音に土産として持って帰ろう
そう思った妹紅であった
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