385人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
レーダーの丸い液晶画面が、規則正しいリズムで索敵効果音を立てていた…。
ポォン……ポォン……ポォン……ポォン…ビー!ビー!ビー!ビー!
突然、敵を探知したことを知らせる警戒音がけたたましく鳴りだした!
「な、何事だ!故障か!?」
「違います!なにか…何か映っています!識別信号は、イエロー!距離、サウス2000!」
「馬鹿な!?そんなところに艦艇はいないはずだ!」
「間違いありません!しかも、かなりおおきいやつです!150…200メートルクラスの艦艇が…8隻!?」
「そんなはずはない!!かしてみろ!!……本当だ…!」
レーダーには、8つの光点が表示されていた。だが、不思議なことに、この至近距離でもその反応はかすれてみえた。現に、肉眼では海上には何も見えない。
「き、きっと島のエコーだ!こんなものがあるはずは…!」
「海上に異変!!…ええと、光…、光が見えます!」
護衛艦「こんごう」の前に巨大な光が現れた。太陽などではない、妖しく不気味な、青白い光…何色かと言われると、少なくとも私たちが知っている色の中に、当てはまる色はないだろう。…ただ漠然と、青白い。そんな光が現れたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!