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季節は初夏へと移り変わり、暦は7月を示していた。
転入して約1ヶ月が経とうとしていた頃、小羽は同じクラスの関 彩香(せき あやか)と図書館へと来ていた。
彩香は幼等部からの持ち上がりで、学園の事ならなんでも知っていた。
そして、彼女にも2つ名があった。
彩香は身長が平均値の164cmだが、目鼻立ちはハッキリしていて、髪もふわふわとした栗色だ。
そんな彩香は、授業中も休み時間も、大抵寝ている。
起きている事などあまりなかった。
そのため、眠り姫と呼ばれている。
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