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『…大丈夫か?』
アレンは、女の子の側に寄った。
『はい、助けてくれてありがとうございます』
女の子はアレンの方を向き、深々と頭を下げた。
『いや…それより俺の体を動けるようにしたのはアンタだろ? ありがとう』
『そんな…お礼を言われるほどではありません』
アレンの言葉に、女の子は少し顔を赤らめながら、そう言った。
『ところで…あなたはどうしてこの洞窟に?』
『あぁ、それは……』
アレンは女の子に、今までの事を話した。
『そうだったんですか
ちょうどよかったわ
私、この洞窟の先の村に住んでいるんです
よかったら村に来ませんか?
魔物から助けてくれたお礼もかねて…』
『…あぁ、そうさせてもらうよ…ちょうど、寝床を探してた所だったからな』
『それならよかったです』
こうして、アレンと女の子は、女の子の住む村へと向かうのだった…。
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