第2章‡王様の頼み事‡

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『…大丈夫か?』  アレンは、女の子の側に寄った。 『はい、助けてくれてありがとうございます』  女の子はアレンの方を向き、深々と頭を下げた。 『いや…それより俺の体を動けるようにしたのはアンタだろ? ありがとう』 『そんな…お礼を言われるほどではありません』  アレンの言葉に、女の子は少し顔を赤らめながら、そう言った。 『ところで…あなたはどうしてこの洞窟に?』 『あぁ、それは……』  アレンは女の子に、今までの事を話した。 『そうだったんですか ちょうどよかったわ 私、この洞窟の先の村に住んでいるんです よかったら村に来ませんか? 魔物から助けてくれたお礼もかねて…』 『…あぁ、そうさせてもらうよ…ちょうど、寝床を探してた所だったからな』 『それならよかったです』  こうして、アレンと女の子は、女の子の住む村へと向かうのだった…。
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