第3章‡不思議な少女セアラ‡

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 やっとアストロ洞窟を抜け、アレンと女の子は小さな村に着く。 『ただいま…』 『! セアラ!! お主、今まで何処に行っていたんじゃ!?』  この村の長と思われる老婆が、セアラに叱りつけた。  どうやらこの女の子は、【セアラ】と言う名前のようだ。 『ごめんなさいフローレ様 実は…アストロ洞窟に行っていたのです』 『アストロ洞窟じゃと!?』  過保護と言うべきなのか…。  【フローレ】と呼ばれる老婆の眼中には、アレンの姿が映っていない様子だった。 『何故アストロ洞窟なぞに行ったのだ?』 『エミリさんが病気になっていたので、洞窟にしか生えない薬草を取りに行ってたんです 私の魔法では治らないので…』 『そうじゃったのか…』  セアラの言葉に、フローレは安心して落ち着きを取り戻した。
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