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やっとアストロ洞窟を抜け、アレンと女の子は小さな村に着く。
『ただいま…』
『! セアラ!!
お主、今まで何処に行っていたんじゃ!?』
この村の長と思われる老婆が、セアラに叱りつけた。
どうやらこの女の子は、【セアラ】と言う名前のようだ。
『ごめんなさいフローレ様
実は…アストロ洞窟に行っていたのです』
『アストロ洞窟じゃと!?』
過保護と言うべきなのか…。
【フローレ】と呼ばれる老婆の眼中には、アレンの姿が映っていない様子だった。
『何故アストロ洞窟なぞに行ったのだ?』
『エミリさんが病気になっていたので、洞窟にしか生えない薬草を取りに行ってたんです
私の魔法では治らないので…』
『そうじゃったのか…』
セアラの言葉に、フローレは安心して落ち着きを取り戻した。
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