第3章‡不思議な少女セアラ‡

8/14
前へ
/456ページ
次へ
『フローレ様…一体何を…』 『よいかセアラ、この村にはある掟があるのじゃ…』 『掟…?』 『そうじゃ…その掟とは』 ~クリスタルを求めし者が     現れた時  われら一族の立つ時なり~ 『フローレ様、それはつまり…』 『そうじゃ、お前はアレンと共に旅立たなくてはならぬのだ』  セアラは唖然とした。  もちろん、何が何だか分からない状況になっているアレンも同様に、唖然としていた。 『だって…わたし、まだまだ魔法が未熟なのですよ?』 『…基本的な事は全て教えた…じゃが、まだまだ世界は広い…外に出て、いろんな魔道を学ぶのじゃ』 『…俺からも頼む…』  フローレの言葉に戸惑うセアラに、アレンもフローレと同じようにお願いした。  洞窟での事を考えると、アレンにとってセアラは、旅をしていく上で重要な存在になったのだろう…。
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1040人が本棚に入れています
本棚に追加