第3章‡不思議な少女セアラ‡

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 ――セアラが暮らしていた村を離れ、二人は【ナヤールの森】で野宿をしていた。 『静かな森ね…』  目の前に燃える焚き火を見ながらセアラが言った。 『ここの森…夜は魔物が出ないらしいからな』 『そう…』  少し沈黙になり、アレンが沈黙を破った。 『おかしいと思わないか?』 『えっ? おかしいって何が…?』  いきなり変な事を言い出すアレンに、セアラは尋ねた。 『今まで何人もの奴がクリスタルを探していたのに、一度もセアラ達に出会わなかっただろ? それが気になってな…』  アレンの話を聞いたセアラは、クスッと笑った。 『なんだ、そういう事ね』
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