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――セアラが暮らしていた村を離れ、二人は【ナヤールの森】で野宿をしていた。
『静かな森ね…』
目の前に燃える焚き火を見ながらセアラが言った。
『ここの森…夜は魔物が出ないらしいからな』
『そう…』
少し沈黙になり、アレンが沈黙を破った。
『おかしいと思わないか?』
『えっ? おかしいって何が…?』
いきなり変な事を言い出すアレンに、セアラは尋ねた。
『今まで何人もの奴がクリスタルを探していたのに、一度もセアラ達に出会わなかっただろ?
それが気になってな…』
アレンの話を聞いたセアラは、クスッと笑った。
『なんだ、そういう事ね』
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