第3章‡不思議な少女セアラ‡

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『不思議に思わないのか…?』 『ええ、だって私達の村が出来たのは一年前からですもの』 『なるほど…それでか』 『ええ』  会話が終わり、また沈黙が少し流れると、今度はセアラがアレンに質問した。 『ねぇ』 『ん?』 『アレンは、お祖父様と住んでるって言ってたけど、アレンの親は何処に住んでいるの?』  焚き火の灯りに照らされたアレンは、少しだけ言いにくそうに… 『俺は親に会った事がない…』 『! ……ごめんなさい…』  アレンの言葉に、セアラは申し訳なさそうに謝った。 『? 何故謝るんだ?』 『えっ…だって…』
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