‡手術‡

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おじさん 「手術の時間がさ 最初の予定よりかなり早く終わったんだ。 そりゃそうだよなぁ 胸開いただけで すぐ綴じちまったんだから(笑)」 俺 「少しも腫瘍 取らなかったんスか?!」 おじさん 「下手にいじると 癌細胞が刺激により活性化しちまうんだとよ💦 だから さわらぬ神に祟りなし…って奴だな(笑) 兄ちゃん この前 手術だったろ? 簡単な手術だったのか? 元気そうだし 早く良くなるさ!」 俺 「…俺… 何時間位で戻って来ました?」 おじさん 「ハッキリは時間見てねーから解らんが 2時間位だろうな。」 2時間?! そんなはずねぇよ! 5時間以上はかかるって… まさか…俺も… ただ開いて綴じただけ? 2時間で腫瘍が全部取れる訳ない。 でも先生はそんな事何も… 姉貴と目線合わせた時の一瞬見せた暗い表情は… 身体が震えた。 こんな恐怖感 初めて味わった。 俺の中にはまだ悪魔が居座ってる。 いったい 俺の身体はどうなってんだ?! どん位 進行してる? 手に負えない状態? そんな事ねぇよな?! だって 夏休み前に退院した時は 一時 治ったんだぜ?! …だけど 1ケ月程で転移が見つかったのも事実だ… あれから2ケ月… もしかしたら 想像越えるスピードで 癌は進行してるのかもしれない… だとしたら 俺はこれからどうなる?! 治るのか? 助かるのか? ……俺… 死ぬ…のか…?
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