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夕方になり、
そろそろ宏隆の練習も終わるよね?
…と少し覗いてみた。
するとちょうど宏隆と仲間がダラダラと歩いてきた。
見つかっちゃう!!?
神流は焦って木陰に隠れた。
そして大好きに宏隆の声を聞きたくて耳をすました。
すると…聞こえてきたのは
信じたくない内容のものだった。
宏隆の隣にいた友達が聞いた。
「…宏隆ってさぁ--彼女いるよね?
ぶっちゃけ、俺見ちゃったんだょね。
宏隆が女の子と抱き合ってんの。
あの子誰?
俺らにくらい教えろよー。笑」
そう言って宏隆に抱きついた。
あたしは特別な優越感に浸った。その彼女はあたしよ。…と。
宏隆は笑いながら「やめろよ。」
と流そうとしていた…が。
後ろからもう一人いつも宏隆と一緒にいる茶髪のツンツン頭が話に入ってきた。
「おぃおぃ…笑。笑わせんなよ!
宏隆は彼女は作んないよなぁ?
コイツたち悪いから。笑
女はみんな………
セフレ扱いだから!笑」
あたしはいきなり胸が裂けるような痛みに襲われた。
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