神流ちゃんの男嫌いの訳

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心臓が有り得ないくらい早く脈打っていた…。 …………ウ…ソ。 神流は固まってしまった。 話を聞いちゃいけないような気がしたが…神流はショックのあまり動けなかった。 お願い…宏隆…。 嘘だょね? 藁にもすがる思いで宏隆の返事を待つ。 ドクンっ。ドクンっ。 ゆっくりと宏隆が口を開く。 「やめろよ…。 人聞きわりぃな。」 少し肩の力が抜けるのを感じた。 そして息を吐こうとした時… 神流の心はズタズタにされた。 「女が勝手に来るんだよ。 俺は来るもの拒まずだから♪ まぁ付き合ったらヤるけどね。 でも、次の子が告白してきたら…今の子は捨てるね。 今の子は一途で疑わないから楽だけど…。 なかなか抱かせてくれなぃんだょねー。 ブスは黙って言うこと聞けばいぃのに…。」 「宏隆ひでぇ…汗」 …神流は体の力が抜けた。 …ドサッ。 一緒に飲もうと買ったサイダーが落ちた。 その後は宏隆たちに見つかって……よく覚えてなぃ。 ただ泣きながら… もつれる脚を必死に動かした。
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