第2章 「異変」

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黄昏に染まる空の下、ビルの屋上に[彼等]はいた。 「あの子か?お前が捜していたのは…」 黒いコートを着た男が言った 「……あぁ」 もう1人、マントを羽織った男が応えた 彼等の目線の先には2人の学生がいる 「如月 蓮。<月の王>の生まれ変わりか… まだ記憶は戻ってなさそうだね」 「任せていいか?<紅き月>の日まで」 「あぁ。守りきってみせる」 そう黒コートの男が応えた瞬間、彼等にしか感じ取れない気配が空気から伝わってきた 「来たか…。あの子に怪我させるなよ」 「わかってるさ」 黒コートの男はフードを被りながらそう応え、その場からフッと消えた。 「あの子は絶対渡さないからなクリフ、アイザ…」 そう呟き、もう1人の男もマントを翻して消えた………  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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