第2章 「異変」

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 * * * 走馬灯のように映像が一気に駆け巡る 音はノイズのみ まだなにもわからない  * * * 「…ん……」 ふわふわとした意識をゆっくり地につけるように目を覚ます だが目の前に広がるのは、見馴れた自分の部屋ではなく、真っ白の広々とした空間だった 此処は…… 「やっと起きたね、如月 蓮」 「うわっ!!!!」 びっくりして跳び起き、声が聞こえた方を向いた。そこには椅子に跨がっているゼロさん…だっけ?がいた。 その様子を見て彼は、クスッっと笑いながら言う 「びっくりしすぎだって あそうだ、大丈夫?いきなり倒れたけど」 「えっ…あ、はい多分大丈夫ですきっと」 「でもまだ心配だからもう少し寝てて その後でさっきのことと、これからのことを話すから」 「これからのこと…?」 「あぁ。これからいろいろと厄介なことが起きるからね… ま、今は休んでな。その間に飯作ってくる」 そう言った後ゼロさんは立ち上がり、俺の頭をクシャクシャと撫でていき、ドアを開け部屋を出ていった …と思ったけどまたドアが開いてヒョコッと頭だけ出た 「あ、そうそう如月 蓮。さっき着てた制服、土で汚れててさ、今洗濯してるから 起きたあとに着替えたかったらこの部屋にある服着ていいから好きなようにしてね? まぁ、今お前が着てるのも俺のだけど」 そう言い残して、またドアは閉まった …服がなにって? そう思って見てみると 「えっ、えっ?」 嘘だろ!? 今着てるのは本当に学校の制服ではなくジャージのような服だった この時、俺ははベッドの上にいると初めて知る なんなんだ一体…。どうなってんだ? 頭を掻きながらそう思った
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