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そこには、わたし達に、とって信じられない光景が広がっていた。
えっ…………
優……??????
美里……????
2人は抱き合い、キスをしていた。
「何だよ…あれ」
彰が吐き捨てる様に呟く。
そして、彰は2人の元へ向かった。
もちろん、わたしも着いていった。
「おいッ!!!!お前ら…何してんの…??」
彰が大声をあげる。
優と美里は戸惑ってる。
わたしは地面とずっと睨めっこしていた。
優が口を開いた。
「お前こそ…何で亜弥と一緒にいんだよ???」
美里も続けて言う。
「彰…??どういう事…???」
「俺らは.ただ話してただけだ。それより何でキスしてんの???意味わかんねぇ…」
彰が言うと、優と美里は地面に目を落とした。
彰がいう。
「お前ら…罰としてマックおごりな…!!今度もし浮気したら絶対許さねえから」
また無邪気にニコッと笑う。
でも、その裏には悔しさと悲しみが隠れているのがわかった。
彰…
何でそんなに優しいの??
無理して笑わなくてもいいんだよ…??
それからマックへ行き、2人に話を聞いた所、別に付き合ってなんかないけど、ただ雰囲気的に…という事だった。
「お前らバカ??とくに優!!さっきから亜弥は1言も口聞いてねえんだぞ!!!亜弥に謝れ!!」
彰が言った。「亜弥…ごめン。もう絶対しないから…」
優が悲しそうに言った。
わたしは…
「いいよ!!気にしてないし!!」
そんな事を言っときながら、今にも涙が溢れそうだった。
そして沈黙……
沈黙を破ったのは彰だった。
「こんな所で言うのもなんだけど…美里、別れて。俺.[運命]の人みつけたから。」
「えっ………」
美里は呆気にとられていた。
でも、すぐに…
「わかったよ!!!今までありがとう。亜弥…ごめンね!!!これからもよろしくね♪」
と、だけ言い残し、その場を去っていった。
わたしは何処か、心の奥底で喜んでいる自分がいた。
最低だ………
それから残された3人は直ぐに解散し、わたしは優と帰る事になった。
彰が気を使ってくれたのだろう。
「亜弥あ…今日は本当にごめん…。亜弥…まだ俺の事、好きか…??」
優が言った。
「もういいよ!!!わたしは優が好きだよ♪」
好き…???なのかな…
自分でもわからないよ…
それから優が家まで送ってくれた。
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