●揺れる心○

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ジリジリジリジリ-… 目覚ましの音が部屋中に響く。 「うるさいなあ…」 亜弥はそう思うと、目覚ましをとめて、また寝てしまった。 「亜弥あ-!!!いつまで寝てるの-???」 また、お母さんの1声で目が覚める。 「お友達が来てるわよ-!!」 お母さんが階段の下で叫んでる。 えっ……… 友達…??? あっ……… 昨日、彰と約束したんだ!!!! 亜弥は慌てて制服を着て、少しメイクをし、家を出た。 「おはよう♪」 そこには制服を来た彰がニコッと笑いを見せて立っていた。 ドキッ………… まただ… わたし… 彰の事、好きなのかも… そう心の中で呟いていると、急に身体が宙に浮いた。 「キャア-…!!!」 驚きのあまり叫んでしまッた。 彰は亜弥を抱き抱え、自転車の後ろに乗せた。 「さあ-出発!!!!!」 そう言って無邪気にはしゃいでる姿を見てると、初めて… 彰を愛しいと感じた。 自転車は風をきり、住宅街をどんどん通り抜けていく。 わたしは彰の背中につかまり、通り過ぎる、町の景色を眺めていた。 今日は風が気持ちいい。 彰のサラサラの黒髪から、シャンプーの匂いが漂ってくる。 「亜弥…!!!亜弥…!!!」 ぼ-っとしていたので、彰が呼んでいるのには、なかなか気がつかなかった。 「ごめん!!!なあに???」 亜弥が言うと 「俺さ.亜弥の事好きだ。だから真剣に俺の事考えてほしい。」 え… 今なんて…?? 彰がわたしの事好き…?? どうしよう… あたしには、優がいる。 でも… 亜弥の頭の中は、真っ白になった。 「返事は.ゆっくりでいいから…!!!!」 ニコッと笑う彰を見て、亜弥は少しホッとした。 「わかった!!」 と、返事をし、後からゆっくり考えよう…と亜弥は思った。 「もうすぐ着くぞお!!!亜弥あ-しっかりつかまれよお!!!」 彰は元気よく叫び、一気にペダルをこいだ。 そして学校へ着いた。
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