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「亜弥―遅刻するわよ-!!」
お母さんの1声で目が覚めた。
時計を見ると8時15分…
やばいッ………
遅刻する-!!!!!!
わたしは制服に腕を通し、携帯を鞄にいれて、直ぐに家をでた。
自転車に乗り、学校まで向かう。
わたしの家から、学校までは自転車で15分はかかる。
わたしは自転車のペダルを、おもいっきりこぎ、何とか間に合った。
「亜弥-よかったね!!!ギリギリセーフだよッ!!」
教室に入ると、一番に声を.かけてきたのは親友の美里。
美里とは長年の付き合い。
お互いの性格、好みなどは全部知っていた。
席につくと
「ぱしッ!!」
頭を軽く叩かれた。
「よかったなあ!!!間に合って♪寝坊したのかあ???」
と、ニヤニヤしながら、声をかけてきたのは優。
そう―…
わたしが大好きな人。
付き合い始めて1年…
いろんな事があったけど、ずっと仲良し♪
「ふ-んだあ!!!寝坊したもん…!!!何か???」
と、わたしが言い返す。
「お前.本ッ当可愛いな!!!あっ、そうだあ…今日は転校生が来るらしいぞ!!!」
へぇ、転校生かあ…
それから優と話した後…
美里がよってきた。
「朝からラブラブだねえ!!!うらやまし-♪あっ、転校生の事なんだけど、かなりの美少年らしいよお♪楽しみ!!!!」
それを聞いた優は
「亜弥あ!!!!目ェつぶっとけよ!!!」
心配してるのかな????
わたしは優一筋だから大丈夫だよ…!!!
優が大好きだから…♪
と、心の中で呟いた。
ガラガラガラッ………
教室のドアが意気おいよく開く。
ドアが開くのを、生徒が確認すると一斉に席についた。
どうやら、皆も転校生が気になるらしい…
「え-おはよう!!!お前らの顔をみてると、転校生の事は知ってるみたいだなあ…!!!じゃあ、早速紹介する。」
と、言い
「入っていいぞ-」
ガラガラガラッ…
またドアが開く。
ゆっくりと……
今、生徒の前に…
わたしの前に…
たっている1人の少年…
少年は口を開く。
「森沢 彰です…!!!よろしく!!!」
落ち着いてる声…
すらッとしたスタイル
サラサラの黒髪…
整った顔立ち…
それが、彰(あきら)との出会いだった。
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