◆優◇

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朝は… どれだけ嫌でも… やってくる。 亜弥は初めて朝が来ないで欲しいと思った。 今日は.やけに早く目が覚めてしまった。 「まだ5時か…」 亜弥は制服に腕を通し、家の外に出た。 「朝日が眩しい…」 あれ…??? あの自転車… 彰…??? わたしは、無意識に彰に駆け寄って行っていた。 「亜弥!!!こんな時間にどした???」 「…散歩だよ!!」 亜弥は答えた。 「そっか…!!無理するなよ♪」 亜弥の中で何かが崩れ落ちた。 その場で亜弥は泣き出してしまった。 「何かあったのか…???」 彰は亜弥の背中をさすりながら、心配そうに顔を覗きこむ。 亜弥は全て彰に話した。 亜弥が話している間、彰は黙って真剣な顔で聞いていた。 亜弥が話し終えると、彰が口を開いた。 「そうだったのか…俺だったら亜弥をそんな悲しませたりしないのに…。俺…いつでも亜弥の味方だから。いつでも頼ってくれていいからな!!!」 彰はニコッと微笑むと、泣いている亜弥を抱き締めた。 「大丈夫だから…亜弥には俺がついてる。」 今の亜弥には、彰の言葉がとても優しく聞こえた。 「ありがとう…わたし、頑張るね…!!!」 彰に笑ってみせると、彰は安心した様で帰って行った。 彰は自転車に乗りながら 「また後でなあ!!!」 と、言いながら帰っていった。 亜弥も家に帰り、学校へ行く支度をして、家を出た。 自転車に乗り学校へ向かった。 優の事を… そして…… わたしの心の中で大きく花を咲かせた.恋という花… 彰が好きだと言う事を… 初めて確信した………。 でも.神様は……… わたしの望みは、叶えてくれなかったね…。
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