55人が本棚に入れています
本棚に追加
学校に着いて、教室に着くと、優が声をかけてきた。
「おはよう♪」
いつもの優…
でも、わたしの心の中では違った。
優の挨拶を無視し、自分の席についた。
そして、優に1枚の紙を渡した。
「1時間目が終わったら大事な話があるから、体育館裏に来て。」
授業が始まると亜弥はいつもの様に、窓の外の道を、通りゆく人達を眺めていた。
「もうすぐ、季節は冬かあ…」
亜弥は心の中で呟いた。
1時間目が終わると、真っ先に体育館裏に向かった。
既に優は来ていた。
「話って何♪???」
優はニコニコしながら聞いてくる。
「優…別れて。理由はあえて言わない。自分の胸に手をあててよく考えてね。」
「俺が浮気してるから???」
優が吐き捨てる様に言う。
亜弥はビックリした。
まさか、優が自分から言い出すなんて…
「そうだよ。じゃあね♪」
亜弥は、その場を去った。
あの時に、気付いていれば…
彰は傷つかずに済んだのに…
教室へ向かう亜弥の足取りは軽かった。
悪魔が次第に近づいてくるなんて、亜弥には予想もつかなかったよね…。
放課後、彰と帰る約束をし学校での今日1日を過ごした。
放課後………
今日は彰と歩いて帰る事にした。
彰に今日1日の事を話した。
優と別れた事………
「よかった…」
彰は呟いた。
時刻は6時をまわっていた。
2人は真っ暗な道を歩いていた。
後ろから誰かが走ってくる…
彰との会話に夢中な亜弥には気付きもしなかった。
ボコッ……………
鈍い音が辺りに響いた。
亜弥は隣をみると
「彰…???」
隣で倒れているのは、紛れもなく彰だ。
「嫌ああああ…!!!」
亜弥は悲鳴をあげた。
恐る恐る、彰を殴った犯人の顔をみる。
「………優……??」
亜弥は愕然とした。
「やっぱりこういう事か…。」
優…いや…
悪魔は呟くと、その場を立ち去った。
「彰ッ!!!彰ッ!!!」
亜弥が呼んでもピクリともしない。
亜弥は震える手で、携帯を取りだし、救急車をよんだ。
彰が無事であります様に…
亜弥が祈る事は、ただ1つだった。
しばらくして、彰は病院に運ばれた。
最初のコメントを投稿しよう!