∽別れ∽

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学校に着いて、教室に着くと、優が声をかけてきた。 「おはよう♪」 いつもの優… でも、わたしの心の中では違った。 優の挨拶を無視し、自分の席についた。 そして、優に1枚の紙を渡した。 「1時間目が終わったら大事な話があるから、体育館裏に来て。」 授業が始まると亜弥はいつもの様に、窓の外の道を、通りゆく人達を眺めていた。 「もうすぐ、季節は冬かあ…」 亜弥は心の中で呟いた。 1時間目が終わると、真っ先に体育館裏に向かった。 既に優は来ていた。 「話って何♪???」 優はニコニコしながら聞いてくる。 「優…別れて。理由はあえて言わない。自分の胸に手をあててよく考えてね。」 「俺が浮気してるから???」 優が吐き捨てる様に言う。 亜弥はビックリした。 まさか、優が自分から言い出すなんて… 「そうだよ。じゃあね♪」 亜弥は、その場を去った。 あの時に、気付いていれば… 彰は傷つかずに済んだのに… 教室へ向かう亜弥の足取りは軽かった。 悪魔が次第に近づいてくるなんて、亜弥には予想もつかなかったよね…。 放課後、彰と帰る約束をし学校での今日1日を過ごした。 放課後……… 今日は彰と歩いて帰る事にした。 彰に今日1日の事を話した。 優と別れた事……… 「よかった…」 彰は呟いた。 時刻は6時をまわっていた。 2人は真っ暗な道を歩いていた。 後ろから誰かが走ってくる… 彰との会話に夢中な亜弥には気付きもしなかった。 ボコッ…………… 鈍い音が辺りに響いた。 亜弥は隣をみると 「彰…???」 隣で倒れているのは、紛れもなく彰だ。 「嫌ああああ…!!!」 亜弥は悲鳴をあげた。 恐る恐る、彰を殴った犯人の顔をみる。 「………優……??」 亜弥は愕然とした。 「やっぱりこういう事か…。」 優…いや… 悪魔は呟くと、その場を立ち去った。 「彰ッ!!!彰ッ!!!」 亜弥が呼んでもピクリともしない。 亜弥は震える手で、携帯を取りだし、救急車をよんだ。 彰が無事であります様に… 亜弥が祈る事は、ただ1つだった。 しばらくして、彰は病院に運ばれた。
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