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彰は近くの総合病院に運ばれた。
亜弥は震えが止まらなかった。
どうして彰が…
何で彰が傷つかなきゃいけないの…???
彰の傷は幸いに、軽いものだった。
でも………亜弥は医者に呼ばれ、衝撃の事実を聞かされる。
「記憶喪失…???」
亜弥は泣きたいのをぐっとこらえ、医者の話を聞いた。
「彰くんの傷は軽いんですが、殴られたショックで、記憶が喪失したみたいです。」
「記憶…戻りますよね…???戻りますよね…???」
「落ち着いてください。ゆっくり時間をかけて思い出すと思います。でも全部が…全部が戻るという保証はありません…。」
亜弥は部屋を飛び出した。
何で、彰が…
わたしだったらよかったのに…………
亜弥は椅子に腰掛け、泣いていた。
今日彰には、まだ会えないらしい。
亜弥は、椅子で眠ってしまった。
「亜弥さん…!!!亜弥さん…!!」
わたしを呼ぶ声がした。
目が覚めたら、1人の女の人が、わたしの隣に座っていた。
女の人が口を開いた。
「はじめまして。彰の母親です。亜弥さんの話は、彰からよく聞いています。」
「すみません…わたしのせいで…」
亜弥は彰の母親に謝った。
亜弥には、謝る事しか出来なかった。
「彰は自分の事と.家族…わたしの事は覚えているみたいです。亜弥さんの事は…」
わたしの事は、覚えてないの…???
そんな………
わたしはとりあえず、家に帰る事にした。
明日、病院に来よう…
亜弥は固く決意した。
絶対に彰の事を[諦めない]と……
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