*記憶の欠片*

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亜弥は、その日も.彰に会いに行った。 今日は彰に外泊許可が出ていた。 だから1日、彰と一緒にいれる。 亜弥はうかれていた。 彰と病院の前で待ち合わせ。 亜弥は、最近買った冬物のワンピースにブーツという.亜弥なりにお洒落をしていった。 待ち合わせ場所に着くと、既に彰は待っていた。 「亜弥あ♪」 彰が呼んでいる。 今日は、思い出のショッピングモールに行く予定だった。 「行こっか♪」 彰はニコっと笑った。 電車を2つ乗って、ショッピングモールへ向かう。 「あの日と同じ…」 亜弥は心の中で思った。 彰は楽しそうに喋っている。 そういえば、ショッピングモールの近くに大きい観覧車が出来たらしい。 亜弥は彰と「乗ろうね!!!」と約束していた。 ショッピングモールに着いたら.やっぱり人が多かった。 「ん…………???」 急に彰が呟いている… 「優……???俺は…殴られて」 「…………………」 「彰???思い出したの!?!?」 「…………………」 「彰…???」 「亜弥…ありがとう。思い出した………!!俺は…俺は.優に殴られて………」 「言わないで…。ありがとう。思いだしてくれて………」 「ぅん…俺は亜弥の事が…」 「うん………」 「好きだ。」 「わたしも……!!!」 彰… 大好き…………… 12月17日。 わたし達は結ばれました。 神様…ありがとう。 でも…彰が、わたし達の高校に転校してきた理由… まだ、わたしは知らなかったね。
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