55人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
どきッ…………………
今、わたし…
どきッてしたよね…???
大丈夫…。
ただ初対面でびっくりしただけだから……
亜弥は自分にそう言い聞かせた。
「お-!ちょうど亜弥の隣が空いてるわ。そこ座って」
担任は、それだけ言い残すと、教室から出ていった。
わたしの席は窓際で、クラスでも居眠りが出来るという噂の、絶好の場所。
ぼーッと窓の外の景色を見ていると、誰かに肩を叩かれた。
振り向くと、そこには例の少年がいた。
「名前、亜弥っていうんだ。いい名前だね!!俺の事は彰って呼んでね!よろしく♪」
「よ…よろしく。」
わたしは緊張のあまり、声が出なかった。
それを彰が察したらしく、クスクス笑っている。
チャイムがなり、休み時間になると、何時もの様に、わたしは優と美里の元へ向かった。
「転校生、めちゃくちゃカッコいいじゃん!!!!もう学年中の噂だよっ♪亜弥ばっかりずるいな~!!!席も隣だしさッ!!!」
美里は、頬っぺを膨らませた。
優はすかさず…
「亜弥は俺の大事な女だから!!転校生なんかに捕られてたまるかああ!!!」
と、叫んでいた。
どうしよう………
さっきから、彰の事が気になって仕方ない…!!!
よし!!!!
メアドだけでも聞いてみようかな…???
それなら大丈夫だよね…!!!
友達としてだもん…!!!
と、亜弥は自分の心の中で、あれこれ自問自答を繰り返してた。
そしてチャイムがなり、授業が始まった。
わたしは1通の手紙を、こっそり彰にまわした。
内容は…
「急にごめンね!!よかったらアドレスと番号教えてくれないかなあ???」
と…
すぐに彰から手紙がきた。
「いいよ!!!番号は080**…で.アドレスは***@**…だよ!家に帰ったらメールちょうだいね♪」
と、書かれていた。
亜弥は心の中で「やったあ!!」と叫び、ワクワクしながら、学校での1日を過ごした。
亜弥はまだ気付いてなかッた…
心の底に芽生えた、恋という小さな芽を……
家に帰ると、まっさきに彰にメールを送った。
「亜弥だよ♥登録よろしくねッ👍✨今日は番号とアドレス教えてくれてありがとう😁‼」
送信………
早く返事返って来ないかな…
早く…………
♪~~
大好きなケツメイシのさくらがなった。
「きたあ!!!」
亜弥は思わず部屋の中で叫んでしまった。
内容は…
最初のコメントを投稿しよう!