二人目

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「実は私のように…、物に憑きし者が…他の町にもいるの…。その者達の中に…、貴方達に危害を加える者達がいるの…。その者達を倒してほしいの…。」 「…信じ難(がた)い話ですね。」 少女の言葉に満は一息つく。 「僕ではなく、法師に頼めば問題ないじゃないですか。」 満の言葉に、少女は顔をしかめた。 「それは出来ないわ…。物に憑きし者を倒せるのは…、私と同じ…、物に憑きし者だけ…。だから…、貴方は戦わなくてはいけないの…。」 「…そうですか。」 少女の言葉に満は一息つく。 「お願い…。貴方しかいないの…。」 少女の懇願に満はゆっくり頷いた。
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