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正面玄関に着くと、不機嫌になっている岬が待っていた。
優「岬が不機嫌になってる…」
夏「ほんとだ…」
優「…今の岬に話しかけるの嫌なんだけど」
夏「私だって嫌だよ…」
嫌なんだよなー…。
岬が不機嫌な時ってすっごく怖いんだよね…。
だからあたしも夏華も話しかけたくないんだよ…。
しばらく2人で話していると、岬があたしたちの事に気づいて来た。
岬「優、夏華!!」
優「あっ…えっと…」
夏「クスッ…」
いきなり岬が話しかけてきたから、驚いてオロオロしてたら夏華に笑われた。
優「笑わないでよ夏華!!」
夏「いいじゃない、おもしろいんだもん」
岬「………?」
岬はあたしたちを見て不思議そうに見ていた。
優「…そういえばクラスまだ見てないよね!!」
夏「あっ、話そらした」
岬「あのさ、…クラス先に見たんだけど…」
あたしの事で楽しんでる夏華と対照的に岬は何かを言いにくそうにしていた。
…岬がはっきり言わない時っていい事じゃないんだよね。
岬「えっと…あの…」
優「…岬、早く言ってよ」
夏「何かヤバい事でもあるの?」
岬「あのな…クラスの事なんだけど、優が2組で、俺と夏華が6組だった」
優・夏「「えっ…!?」」
あたしは岬の言葉を聞いてすごくビックリした。
…クラスが離れるのは覚悟してたけど、まさかあたしだけ2人と違うって…。
それよりお互いのクラスが遠すぎるよ…。
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