入学式

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…桜が満開に咲いた頃がこの物語の始まり。 ??「ふぁー…おはよ…」 ??「あっおはよう陽兄」 この大きな欠伸をして起きてきたのはあたしのお兄ちゃんの香住 陽。 そしてあたし、香住 優。 優「ねぇ陽兄、早くご飯食べて。片付けられない」 陽「ヤダね…てか何でそんなに急かすわけ?」 そりゃ急かしますよ。 なんたって今日は高校の入学式だもん!! 優「だって今日は入学式だよ?初日から遅刻できないもん!!」 陽「いいじゃん遅刻しても」 この馬鹿兄はちゃっかり何言ってるんだろうね…。 ちなみに陽兄は遅刻の常習犯。 だから普通にこんな事を言うんだよ…。 てかよくそんなので進級できたよねって言いたくなる。 あっ、ちなみに陽兄は高校2年生であたしが高校1年生。 優「陽兄はいいかもしれないけどあたしが無理なの!!てか早く食べてくれなきゃ困る!!」 陽「うっせぇー…自分で片付けるからさっさと行け」 優「片付けてなかったら殴るから」 そう言ってあたしは家を出た。 …あたしたちはどこの家族と何も変わらない普通の家族。 でも1つ違うのは両親がいないこと…。 両親がいない理由は4年前に事故にあって亡くなったから…。 だからあたしたちは2人で住んでいる。 そしてあたしが家事をしているんだ。
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